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猪苗代湖ボート事故について

まず、知らない方のために事件の概要ですが・・・

昨年、2020年の9月6日、福島県会津若松市猪苗代湖の沖合で遊泳していた家族(男児男児の母、男児の兄、男児の友人)のうち3名がプレジャーボートに巻き込まれ、8歳の

男児が死亡し、母親は両足切断の重傷を負ったという凄惨な事件なんですが・・・

加害者、逮捕されましたね。

被疑者として上がっているのが東京、

中央区の会社役員、佐藤剛(44歳)とのことなんですが、

 

まあ、私・・・知り合いでして・・・・(ボートに同乗はしたことないですが・・・)

・・・・はあ・・・・

ちょっと被害者と残されたご家族の方のことを思うといたたまれない気持ちにはなります。

 

正直自分で出頭して欲しかったですね。

 

自首したからと言って、被害者に起こった事実は変わりません、お子さんが戻るわけでもお母さんの失った足が戻るわけでも無いです。残酷な言い方ですが現実です。(強いて言うならプレジャーボートについている保険のおりる時期が早くなって、金銭的な負担が早期に減るのは残されたご家族にとっては多少なりとも良いことではありますが。)

 

あくまで私は、彼を知る人間ですから、擁護するわけではないのですが、インスタやTwitterでコメントされているような極悪非道な人物ではないということも知っています。

なので出頭して欲しかったというのはあくまで彼自身の為です。

まず今回の逮捕の容疑ですが業務上過失致死罪です。

人命がかかっている場合、

日本の警察も本気出しますから、まず間違いなく検挙されるわけです。

マジで優秀なんですよ日本の警察。

 

※余談ですが、以前新宿署の刑事さんから地下鉄サリン事件の逃亡した犯人も懸賞金がかかった段階で早くから通報が入っていて、その中に本当の情報がちゃんとあったと聞いたことがあります。ただし、懸賞金がかかった段階で膨大な数の通報が寄せられたため、事件から何年も経っているし、主犯の麻原が捕まっていることから捜査本部も縮小され、全ての通報を精査する人員、時間を避けなかったというのが正直なところのようです。しかしながら一人出頭して来たことにより捜査員が大幅に増員されたらしく、情報の精査が行われ、全員逮捕となったとのことです。警察もあくまで限りある人員や予算の配分によって動く組織ですから、毎日色々な事件が起こる中でどこに力を集中するかで事件の検挙、解決率が変わってくるわけです。

より重大な犯罪、その中でも早期に解決出来るものから順にとならざるを得ないんですね。

 

話を戻しますが、業務上過失致死の場合、出頭すれば悪質性と弁護士の腕にもよるとは思いますが、被害者も本来は遊泳禁止場所に当たるところで遊泳していたというお話もありますし、

(遊泳禁止場所の位置マップを管理者から間違って渡されたという情報もありますが)

いずれにしても執行猶予がつく可能性があったんですが

(ご遺族的には納得いかないでしょうが・・・)

逮捕となると、隠蔽しようとした悪質性が問われ、まず実刑になる可能性が高いです。

水上事故は調査が難しいとはいえ、限定された湖の、その時間帯に航行していた船なんで

ニュースにも出ていましたがその日のうちに警察に特定されている訳です。

この1年は検察側が確実に起訴するための裏付け捜査のための時間だったと思われます。

逮捕に関してもInstagramで本人が投稿しているように日本全国(コロナ前には海外にもよく行っていた為)確保しておかないと逃げる可能性があるということからかもしれません。

事件後の豪遊投稿は本人に反省の意思が無かった証拠として提出されるかもしれないですね。

 

親類縁者にも非難が寄せられます。

経営会社のHPやFacebookページも、おそらく大量の非難の書き込みがあったんでしょう。

閉鎖されてます。インスタは個人のアカウントだと思われるので現存していますが非難の声が寄せられ、フォロワーまでなんか増えちゃってます。事故後にも関わらず豪遊ぶりがアップされてたので余計にヘイトが爆発してますね。

実際自分もその辺については結構引きました。

叩かれて当然なのかなとも思いますが、大荒れのコメ欄に何度も書き込んでいる人や、

彼をフォローしていた人のアカウントにまでフォローしている人を見ると、

そこまで赤の他人に粘着して叩きたいのも正直どうかとは思います・・・

そんな人達の中で地位や財産、ある程度の名声を得て、それを失うことになるかもしれない時に逃げずにいれる人間が果たして何人いるのか?擁護するわけではありませんし、非難されるのは当然かとも思いますが、

想像力の欠如した正義感に基づく書き込み

って怖いなあと改めて思う次第です。

 

実際のところ、会社は中小企業の中では地域で力もあったので、

社名と代表を変えて取引先は変わらずでしょうね。

彼の会社には遊び回る社長の代わりに実質会社を切り盛りしていた優秀なNo.2がおりますのでその人が代表として引き継ぐかもしれません。

(会社の従業員には罪は無いし生活もあるわけなので。)

賠償金は保険で支払われると思いますので、叩いている方からすると残念ながら彼が失うのは

個人としての社会的な信用と、懲役による何年かの自由な時間で、

 

個人名義の財産的なものは一切失うことは無い

というのが現実です。会社も親族経営なので。

 

だからこそ服役中に自分の何がいけなかったのか、

故意では無いにしろ人の命を奪うということがどういうことなのか

しっかり反省し、改心して欲しいとは思っています。